• 『暑気払い』|吉祥のレン公式オンライン

    『暑気払い』|吉祥のレン公式オンライン
    夏至をすぎ、これからどんどん暑くなっていきますね。暑さに備え、また、元気で乗り越えるための風習のひとつに「暑気払い」があります。現在は、夏にみんなで集まってビールを飲んだりするイメージがありますが、元々、暑気払いは江戸時代から続く風習で冷たい食べ物を食べたり、漢方を服用したり、川遊びで涼をとったりするなど、様々なことをしてきました。最近注目されている冷やし甘酒も江戸時代から暑気払いとして人気があったそうです。そして、夏祭りでお馴染みの金魚も、涼しい気持ちにさせてくれる絶好の暑気払いアイテムです。 赤い金魚は病気や災難を払いのけるという意味があり「魔除け」として縁起がよいとされています。 江戸時代前期では、金魚は贅沢品だったそうで、お金持ちのものでした。 贅沢にも、水槽を天井にとりつける人もいたとか。きっと自分が水の中にいるような気持ちになったことでしょうね。江戸後期になると、町には金魚売りが出るようになり、庶民も金魚を飼っていたそうです。金魚鉢の中でひらひらと泳ぐ金魚。水面に光が反射して、水中を照らす光と影もまたひらひらと揺れる…美と涼が、人々を癒すのは今も昔も変わりません。 吉祥のレンで取り扱っている金魚の商品一覧はこちら
  • 伝統色 「古代紫」|吉祥のレン公式オンライン

    伝統色 「古代紫」|吉祥のレン公式オンライン
    街を歩くとたくさんの色で溢れています。 ところで、日本の伝統色をご存知でしょうか。 伝統色とは日本人は古来から繊細に色を感じており、季節の変化などに合わせ、日々の暮らしや文化に  取り入れ、受け継がれてきた色のことです。 美を愛でる習慣から生まれた伝統色の中から、今回は「古代紫」についてお話ししたいと思います。 古代紫(こだいむらさき)とは少し赤みを帯びた、「くすんだ紫」といわれています。 紫色は紫草という多年草の根から作られ、染められた色です。 古来から紫は高貴な色とされており、高い位の貴族にのみ身に付けることが許されていました。 その後、高官の衣が黒に統一され、江戸時代には庶民の人気の色となりました。 素敵な色なので、きっと身に付けたかったのでしょう。 そして紫といえば古希のお祝いですが、なぜ紫なのでしょうか。 古希の色が紫なったのは、昔は寿命が短く40〜50歳で、70歳を迎える人はほとんどいませんでした。   今で言うところの100歳くらいではないでしょうか。 そこで、長生きしてほしいと敬意を込めて、古希のお祝いごとに位の高い人に許された紫が使われていたようです。  紫色は心と体を癒す効果があり、神秘的なイメージから仏教では「魔除けの色」とされています。  古希のお祝いにはもちろん、敬意を込めて贈らてはいかがでしょうか。  
  • 『夏越の大祓え』|吉祥のレン公式オンライン

    『夏越の大祓え』|吉祥のレン公式オンライン
    大祓は6月と12月の晦日に行われますが6月に行われるのが夏越の大祓え(なごしのおおはらえ)です。大祓とは、私たちが知らず知らずのうちに犯してしまった罪や過ち、けがれを祓い清め、徐々に失ってしまった気を元に戻す神事。無事に過ごせたことに感謝をし、リセット・リフレッシュして、清らかな心身でまた生活していきましょう、という半年に一度の節目です。大祓の儀式でよく知られるのは「茅の輪くぐり」でしょう。神社の境内に茅(ちがや)で作った大きな輪が設置され、その輪を潜ることで穢れを祓い、無病息災を   祈ります。武塔神(ムトウノカミ。スサノオノミコトと同一神といわれる)があるとき、泊めてくれた蘇民将来に    茅の輪を渡し、「それを腰につければ疫病から逃れられる」と言ったそうです。そして疫病が流行したとき、茅の輪をつけていた蘇民の一族は助かった、と。また、茅の輪のほかにも儀式があります。形代(かたしろ)などと呼ばれる紙の人形に名前と年齢などを書き、体の悪いところにあたる位置を撫で、(地域や神社によって作法も変わりますが)息を三回吹きかけたり   します。そうして穢れを人形に移し神社などで焚いたり、川に流したりと、火や水で清めていただいてお祓い   します。私自身、茅の輪くぐりも形代も行ったことがあります。茅の輪をくぐっている方が私にとって全く知らない人でもその様子を見ると「どうぞお元気で」と思いますし、形代を親戚から「これ、あなたの分」と渡された時は、自分の事を思ってくれたその心に感動しました。穢れを祓う、とは、決して個人的な事だけではなく、他者を想うことにも繋がっていくもののような気がします。節目にあるこのような儀式は自分の生活を振り返り、見直していくきっかけのひとつになるかもしれませんね。
  • 陽光仰ぎ 短夜を愛しむ「夏至」|吉祥のレン公式オンライン

    陽光仰ぎ 短夜を愛しむ「夏至」|吉祥のレン公式オンライン
    ここ数日は30℃を超す暑さが続き、長い自粛期間で外気温の変化に慣れていない私たちにとっては、より一層体調管理に気を付けたいところですね。日もだんだんと長くなり、通勤帰りに見上げる空がほんのり明るいと、ポジティブ思考になれる気がします。さて、2020年の夏至の日は6月21日です。北半球においては、一年のうちで最も昼の時間(日の出から日没の時間)が長くなるため、「一年で最も日が長い日」としてお馴染みです。太陽の位置が一年のうちで最も高くなるので、日が昇ってから沈むまでの時間が長くなるわけです。夏至は二十四節気の一つです。二十四節気は期間なので、夏至から小暑(同じく二十四節気の一つ)までの期間をさし、毎年6月21日頃〜7月7日頃にあたりますが、この節気に入る日をさすこともあります。特に夏至の場合、一般的には前述のとおり「一年で最も昼の時間が長い日」として捉えることが多いです。また、夏至の日は梅雨の最中の地域が多いのですが、「夏に至る」と書くように、この頃から夏の盛りへと向かっていきます。「太陽の力が最大になる」と考えられてきた夏至。古来伝わる、太陽の恵みに感謝して豊作を祈願し、夏至から11日目の半夏生(はんげしょう)までに田植えをする風習があります。そして、田植えが終わると小麦餅を作って供えるようになりました。関西では、この小麦餅を「半夏生餅(はんげしょうもち)」といいます。また、関西には稲の根っこが蛸の足のように強く深く、広く根付いてほしいと願い、蛸を食す風習があります。昼と夜の長さがほぼ同じになる春分から昼の時間が長くなり、夏至には最も夜が短くなります。そこで、夏の短い夜のことを「短夜(みじかよ)」と呼ぶようになり、夏の季語として親しまれるようになりました。平安時代、貴族たちは短い夜を惜しみ、蛍狩りを愉しんだといわれています。かの清少納言も、「夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがいたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし」と『枕草子』で綴っています。どんな時も、私たちを明るく大きく照らし包み込んでくれる太陽。その神聖なる陽光を一年で一番長い時間感じることのできるこの日を、 一日頑張った自分へのご褒美に短夜を愛しみながら想いおもいに過ごすおうち時間を、大切にしたいものですね。
  • 『暑中見舞い』は日本人ならではの細やかな心遣い|吉祥のレン公式オンライン

    『暑中見舞い』は日本人ならではの細やかな心遣い|吉祥のレン公式オンライン
      今ではめっきり少なくなりましたが、7月から8月にかけて届く季節の便りは『暑中見舞い』ですね。 季節の移り変わりを感じ、先方の健康や繁栄を願う便りは、細やかな心遣いと四季のある日本人ならではのもの。  『暑中見舞い』は、暑中にお盆の供物や夏負けを防ぐ食べ物を持参して挨拶をする習慣が起源とされています。  江戸時代以前の日本は医療が未発達で、暑中でも特に夏の土用の時期に大病を患う人が多くいました。そのために多くの人がお互いの健康を気遣い、この時期に暑中見舞いを送るようになりました。 その風習が大正時代に簡素化され、挨拶状をやり取りするようになったのです。  お盆の供物を贈る習慣はお中元に変化していったため、お盆を過ぎると表書きを『暑中見舞い』とするわけですね。 挨拶状を贈る習慣は、親交を深めるツールとして発達していきました。 暑中見舞い用のハガキがはじめて発売されたのは1950年6月15日です。 ちなみに、土用とは旧暦の夏の期間の終わりにあたる7月21日ごろから立秋の前日である8月7日ごろまでをいいます。 春・夏・秋・冬それぞれの終わりに18または19日間の土用がありますが、昔から夏の土用だけが病気に用心しなければならない時期として注目されていました。  また「暑中」とは、二十四節気の「小暑」と「大暑」をさし、 「小署」は7月7日ごろ〜大署までのおよそ15日間 「大署」は7月23日ごろ〜立秋までのおよそ15日間 この小署と大暑を合わせたおよそ30日間となります。  以上のことから、暑中見舞いは必ず立秋以前に出すべきものとされ、立秋以後に出すときは「残暑見舞い」と記すことが決まりとされています。 日頃の連絡は電話やメールで簡単にできる現代ですが、季節の便りが届いたらやはり嬉しいもの。 大切な方への感謝の気持ちや健康と幸せの願いを、古来より続く日本ならではの縁起良き吉祥柄をあしらった職人技の光るギフトに込めて、届けてみませんか?
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