『暑中見舞い』は日本人ならではの細やかな心遣い

 

今ではめっきり少なくなりましたが、7月から8月にかけて届く季節の便りは『暑中見舞い』ですね。

季節の移り変わりを感じ、先方の健康や繁栄を願う便りは、細やかな心遣いと四季のある日本人ならではのもの。

 『暑中見舞い』は、暑中にお盆の供物や夏負けを防ぐ食べ物を持参して挨拶をする習慣が起源とされています。

 江戸時代以前の日本は医療が未発達で、暑中でも特に夏の土用の時期に大病を患う人が多くいました。そのために多くの人がお互いの健康を気遣い、この時期に暑中見舞いを送るようになりました。

その風習が大正時代に簡素化され、挨拶状をやり取りするようになったのです。

 お盆の供物を贈る習慣はお中元に変化していったため、お盆を過ぎると表書きを『暑中見舞い』とするわけですね。

挨拶状を贈る習慣は、親交を深めるツールとして発達していきました。

暑中見舞い用のハガキがはじめて発売されたのは1950年6月15日です。

ちなみに、土用とは旧暦の夏の期間の終わりにあたる7月21日ごろから立秋の前日である8月7日ごろまでをいいます。

春・夏・秋・冬それぞれの終わりに18または19日間の土用がありますが、昔から夏の土用だけが病気に用心しなければならない時期として注目されていました。

 また「暑中」とは、二十四節気の「小暑」と「大暑」をさし、

「小署」は77日ごろ〜大署までのおよそ15日間

「大署」は7月23日ごろ〜立秋までのおよそ15日間

この小署と大暑を合わせたおよそ30日間となります。

 以上のことから、暑中見舞いは必ず立秋以前に出すべきものとされ、立秋以後に出すときは「残暑見舞い」と記すことが決まりとされています。

日頃の連絡は電話やメールで簡単にできる現代ですが、季節の便りが届いたらやはり嬉しいもの。

大切な方への感謝の気持ちや健康と幸せの願いを、古来より続く日本ならではの縁起良き吉祥柄をあしらった職人技の光るギフトに込めて、届けてみませんか?