伝統色 「古代紫」

街を歩くとたくさんの色で溢れています。

ところで、日本の伝統色をご存知でしょうか。

伝統色とは日本人は古来から繊細に色を感じており、季節の変化などに合わせ、日々の暮らしや文化に  取り入れ、受け継がれてきた色のことです。

美を愛でる習慣から生まれた伝統色の中から、今回は「古代紫」についてお話ししたいと思います。

古代紫(こだいむらさき)とは少し赤みを帯びた、「くすんだ紫」といわれています。

紫色は紫草という多年草の根から作られ、染められた色です。

古来から紫は高貴な色とされており、高い位の貴族にのみ身に付けることが許されていました。

その後、高官の衣が黒に統一され、江戸時代には庶民の人気の色となりました。

素敵な色なので、きっと身に付けたかったのでしょう。

そして紫といえば古希のお祝いですが、なぜ紫なのでしょうか。

古希の色が紫なったのは、昔は寿命が短く40〜50歳で、70歳を迎える人はほとんどいませんでした。   今で言うところの100歳くらいではないでしょうか。

そこで、長生きしてほしいと敬意を込めて、古希のお祝いごとに位の高い人に許された紫が使われていたようです。 

紫色は心と体を癒す効果があり、神秘的なイメージから仏教では「魔除けの色」とされています。

 古希のお祝いにはもちろん、敬意を込めて贈らてはいかがでしょうか。