• 『新嘗祭』

    『新嘗祭』
    新米がおいしい季節になりました。 皆さんは新嘗祭というお祭りをご存知でしょうか。 毎年11月23日に、宮中をはじめ日本全国の神社で行われる新嘗祭。 「新」は新穀を、「嘗」は奉ることを意味し、天照大御神をはじめとする神々に 収穫された新穀をお供えして五穀豊穣を感謝するとともに国家、 国民のの安泰と繁栄を祈る祭事です。 宮中祭祀の中でも最も重要とされ天皇陛下が新穀をお供えになり 自らもお召し上がりになります。 1873年から1947年まで、新嘗祭は休日でした。 その後、GHQによって「勤労感謝の日」と名称が改められ 国民の祝日となっています。 日本書記に「日本のはじまり」として位置づけられている事柄は  天照大御神が天孫ニニギノミコトに稲穂を授けたことだそうです。 古代から、稲作を暮らしの中心に据えてきた日本の文化。 私たちにとって新嘗祭は 日本の文化に感謝し、大切に想うお祭りなのです。
  • 『立冬の頃に蕎麦を楽しむ』

    『立冬の頃に蕎麦を楽しむ』
    「立冬」というと 11月7日その一日をいうこともありますが 二十四節気という季節の区切りでいうところの 次節気である「小雪」が来る11月22日の前日までの期間を「立冬」とすることもあります。 北国では雪が降り、季節は冬に入りますが 多くの地域では、冬というにはまだ少し早いですよね。 そもそも立冬とはどんな季節か。 調べてみますと 「秋が深まり冬の気配が立ち始める」 とあり、 暦便覧(こよみびんらん)という 江戸時代に出版された暦を解説する書籍によると 「冬の気立ち始めていよいよ冷ゆれば也」と解説されています。 つまり、まさに秋の盛り、秋のピークを感じられる季節、ともいえるのです。 この時期の旬の代表というと 山茶花、水仙、 そして新蕎麦です。 そばは品種により夏に穫れるそばと秋に穫れるそばがあるそうですが 多くの場合、秋そばが新蕎麦と言われるようです。 夏に蒔かれたそばの種は 10月から11月頃に収穫されます。 秋そばは秋新とも呼ばれ 香り高く深い味わいが特徴です。 タンパク質、ビタミンB、ルチンなど栄養豊富な健康食である蕎麦は 昔から縁起物でもあり、 ハレの日に食べられてきました。 蕎麦には様々な縁起に関する意味がありますが、その内のひとつに 「蕎麦は切れやすいため、厄災との縁を切る」 というものがあります。 栄養価の高い新蕎麦を 美味しくをいただいて、 厄除けまでできてしまうなんて。 お蕎麦屋さんの暖簾下に 「新蕎麦、打ち始めました」の張り紙を見つけたら、吸い込まれてしまいそうです。
  • 『酉の市』

    『酉の市』
    早いもので11月。 2、14、26日に関東を中心とした全国の神社やお寺で、 酉の市が開催されます。 お祭りを行うにあたっては 入場制限をしたり、業者を絞ったりして、三密を避ける対策をするなど 工夫がされているようです。 【酉の市とは】 11月の酉の日を祭日とした、 商売繁盛や開運招福、勝負運などを願う祭りです。 酉の日は12日ごとに巡ってくるので 酉の市が2回の年と3回の年があるのですが 今年は三の酉まであります。この三の酉まである年は、火災が増えるともいわれ 神社で火除けのお守りを扱うところもあります。 【熊手】 酉の市といえば熊手です。 熊手は運や福をかき込む意味を持つ縁起物です。 酉の市にはいくつかの由来があるそうですが、そのひとつ、 浅草の鷲神社には 11月の酉の日に、日本武尊が戦に勝ったお礼にとお参りをした際 神社前の松に武具となる熊手を立て掛けた、ということから 酉の市と熊手が結びついたと伝わるそうです。 【新年を迎える前に】 酉の市に並ぶ、熊手をはじめとするたくさんの縁起物を見るだけでも パワーを貰えるような、楽しい気持ちになりますが この一年を振り返り、感謝し、 新年を迎えるための準備をする、 という意味も大切にしていきたいですよね。
  • 『秋こそ日本茶』

    『秋こそ日本茶』
    秋に日本茶? 夏も近づく八十八夜、と歌われるように 日本茶といえば 新茶が穫れる初夏じゃないの? ここで言う日本茶とは、もちろん 煎茶や焙じ茶、番茶などの緑茶です。実はその昔、新茶といえば秋だったとのこと。 というのも 初夏に摘んだ茶葉を壺に入れて後熟させ、秋に愉しんだのだそうです。 夏の間に低温で貯蔵されたお茶は 青くささが抜けて、 深い味わいになるのだとか。 また11月の初旬には 茶道においてのお正月ともいえる 「口切の茶事」があります。 茶室の畳を張り替えるなどして 気持ちを新たにし 亭主が壺の口を切り、石臼で抹茶にして 濃い茶を振るまいます。 製茶園の中にも、初夏に摘んだ新茶を 冷凍庫で真空保存し 「秋の口切新茶」として販売しているところもあるようです。 私は緑茶好きで、毎日のように飲んでいますが 秋の口切新茶については 全く知りませんでした。 今年は是非飲んでみたいと思っています。 鎌倉時代には貴族だけでなく 庶民にも広まったお茶の習慣。 長く続く「日本茶で一息」の文化。 変化の多い時世だからこそ この秋は、お茶の時間を大切に持ち 心も身体も温めたいものですね。    
  • 亀甲紋様‐日本の伝統‐|吉祥のレン公式オンライン

    亀甲紋様‐日本の伝統‐|吉祥のレン公式オンライン
    日本伝統の吉祥紋様で有名な亀甲。   亀甲紋様は亀の甲羅のように固く身を守ることから、長寿や健康という意味を持ちます。 「鶴は千年、亀は万年」という言葉があるように、昔から長寿吉兆の縁起の良いものとされてきました。また、派生紋様の「毘沙門亀甲」は名前の通り「毘沙門天」が由来となっている為、金運が良くなるともいわれています。   亀甲紋様自体は飛鳥時代・奈良時代に、中国から日本へ伝えられたとされています。亀の甲を焼いてそのひび割れの方向で占いをし、神の意と考えていました。 四神(朱雀・玄武・青龍・白虎)の内の玄武とされるほど、古来中国では亀は縁起の良い動物とされていたんですね。また亀の甲が崩れない連続模様で、永遠の繁栄を願ったともいわれています。   さらに当時は貴族のものとされており、一般庶民は見ることすらできなかったほどの格式高い紋様でした。平安時代に有識文様として定着し、亀甲模様が用いられた着物や帯、陶器などは金彩など華やかなものが多く見られます。   鎌倉時代以降は武士の間でも使用されるようになり、一般の人々の目にも触れるようになり広く知られるようになりました。   格式が高く縁起の良い亀甲紋様。 贈り物にも自分用にも最適な伝統紋様を日常に取り入れて過ごしませんか?
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