• 『波の音が聞こえるー青海波』|吉祥のレン公式オンライン

    『波の音が聞こえるー青海波』|吉祥のレン公式オンライン
      今年は7月23日が海の日です。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」というのが趣旨であり、海の日を国民の祝日としているのは日本だけだそうです。私たちにとって、切っても切れない存在の海。その海を文様にした「青海波」という柄があるのはご存知でしょうか。青海波は「せいがいは」または稀に「せいかいは」と読みます。雅楽の演目に青海波というものがあり、源氏物語の中で光源氏は頭中将と共にその舞を舞います。青海波を舞う時の装束は、波が重なる文様で、この時、青海波を舞う光源氏の姿が怖ろしいほど美しかったと書かれています。青海波の文様は、扇状に重なる波がデザインされています。発祥は古代のペルシャで、シルクロードを経て、飛鳥時代に日本に伝わったとされます。波は末広がりに通じ、また延々と広がる広大な海原は繁栄の象徴といわれ、穏やかな波は、平和な暮らしが続いていくという意味に繋がります。穏やかで、水面がきらきらと輝くさざなみが、私には見えるようです。そんなどこまでも続く波の重なりを想像すると、心が落ち着くのではないでしょうか。気持ちの余裕が思いやりを生み、それが人から人へと続いていくといいなと、思わずにはいられません。
  • 伝統色『二藍』|吉祥のレン公式オンライン

    伝統色『二藍』|吉祥のレン公式オンライン
    今回は平安時代から使われてきた伝統色「二藍」のご紹介です。 二藍はムラサキの根から染められる紫根染(しこんぞめ)は高価だった為、紫根染めを使わずに二種類の「藍」(染料)で染められました。色で表すと、くすんだ青みの薄い紫です。 では、どうやって色は作られたのでしょうか… 一つ目の染料は「アイ」です。タデ科、一年草のアイから染める「藍染」二つ目の染料は「ベニバナ」です。キク科、二年草のベニバナから染められた色の「紅色」。藍なのになぜ紅色?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは紅(ベニ)は「くれない」と読みますよね。紅は中国の呉(くれ)から伝えられており、「呉藍(くれあい)」と読み、これが「紅(くれない)」という言葉が作られたようです。ベニバナで染められた上に、アイを染め重ね合わせたものを「二藍」と言われています。源氏物語や枕草子など平安文学によく出てくるくらい貴族を始め皆様に愛された色のようですね。男女年齢問わず使われた「二藍」は、平安時代では主に夏の服に染められられる色だったそうです。 古来から幅広く、愛されてきた「二藍」を大切な方へ贈り物にしてはいかがでしょうか。
  • 『つつむ、むすぶ。』|吉祥のレン公式オンライン

    『つつむ、むすぶ。』|吉祥のレン公式オンライン
    風呂で敷くから風呂敷。お風呂(蒸し風呂)に入る際、大名や武士達が自分の脱いだ服を包んでおき、上がった際には床に敷いてその上で支度をしたそれが風呂敷の名前の由来で、江戸時代には銭湯を利用する庶民にも浸透した呼び方だったとか。ただ、布で大切なものをつつむ習慣はもっとずっと古くからあり、奈良時代には「裏」「幞」と書いて「つつみ」といわれたと記録が残っているそうです。どの家にも一枚はあった風呂敷ですが昭和40年代頃には紙袋やポリ袋の普及で、風呂敷が活躍する場面はめっきり減っていました。しかし今年、7月1日から多くの小売店で、持ち帰り用の袋が有料になったことに伴い、風呂敷に改めて注目が集まっています。風呂敷には「幸福を包む」とか「人と人を結ぶ」という意味もあるといわれます。シンプルな形だからこそ、工夫次第で使い方が広がるのも魅力です。実用性と美しさ、そして心を表すことのできる風呂敷…。ていねいな暮らしの中に、お気に入りの一枚を見つけたいものです。 吉祥のレンで取り扱っている風呂敷商品一覧はこちら
  • 『扇子、日本の技と心』|吉祥のレン公式オンライン

    『扇子、日本の技と心』|吉祥のレン公式オンライン
    〈日本うまれ〉扇子が日本でうまれたということをご存知でしょうか。奈良時代、中国から団扇が伝わりその後、畳むことができる扇子が日本で作られました。10世紀には日本の扇子が特産品として、中国などに渡っていたようです。〈京扇子と江戸扇子〉現在主流の扇子というと、京扇子と江戸扇子が挙げられます。京扇子の特徴は繊細さにあると思います。持ち手の部分、扇骨の数が多く、扇面の折目の幅が細くなっています。まさに、はんなりとした雅なイメージです。江戸扇子は京扇子に比べて扇骨が少なく、絵柄も比較的シンプルなものが多いです。また、京扇子は分業制で作られますが江戸扇子は一人の職人によって作られるのが特徴です。〈末広〉扇子を別の言い方で末広といいます。特におめでたい席で着物の帯に挿す扇子を末広と言ったりもします。扇子はまさにその形が末広がりであり、繁栄の意味があって縁起がよいとされています。また、扇は神様に舞いを奉納する際にも使われることから、神聖なものともいわれます。こうして調べてみますと、意外と知らないことがあるかと思います。これからの季節、便利な扇子ですが日本らしい細やかな技と前向きな意味を知ると、また選ぶ目も変わってくるかもしれませんね。 吉祥のレンで取り扱っている扇の商品一覧はこちら
  • 『達磨と七転び八起き』|吉祥のレン公式オンライン

    『達磨と七転び八起き』|吉祥のレン公式オンライン
    7月8日は七転八起(しちてんはっき)の日です。七回転んで八回起き、立ち上がるという、「何度転んでも(失敗しても)くじけずに、立ち上がろうと奮起する」ことを意味しています。その由来となっているのが「達磨」なのです。「達磨」は日本人にとってみじかな存在なのではないでしょうか。達磨は達磨大使がモデルとなっており、坐禅している姿を置物として作られました。やがて室町時代に「起き上がり小法師」が日本に伝わりました。江戸時代に日本の起き上がり小法師と合わさり現在の形になりました。達磨には達磨大使のどんな困難にもくじけず耐え抜いたお姿と重ね、七転び八起きの意味が込められており、「商売繁盛・必勝祈願・家内安全・無病息災」の縁起物とされています。赤い達磨は魔除けの効果があるとされており、病気を除けると考えられていました。今も、昔も「達磨」に願いを込めるというのは変わらないのですね。七転び八起き!何回倒れたとしても前に進むこと、大切ですね。 吉祥のレンで取り扱っている達磨商品一覧はこちら
You have successfully subscribed!
This email has been registered
ico-collapse
0
最近見た
商品
ic-cross-line-top
Top
ic-expand
ic-cross-line-top