『波の音が聞こえるー青海波』

 

今年は7月23日が海の日です。
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」というのが趣旨であり、海の日を国民の祝日としているのは日本だけだそうです。

私たちにとって、切っても切れない存在の海。
その海を文様にした「青海波」という柄があるのはご存知でしょうか。

青海波は「せいがいは」または稀に「せいかいは」と読みます。

雅楽の演目に青海波というものがあり、源氏物語の中で光源氏は頭中将と共にその舞を舞います。
青海波を舞う時の装束は、波が重なる文様で、この時、青海波を舞う光源氏の姿が怖ろしいほど美しかったと書かれています。

青海波の文様は、扇状に重なる波がデザインされています。
発祥は古代のペルシャで、シルクロードを経て、飛鳥時代に日本に伝わったとされます。

波は末広がりに通じ、また延々と広がる広大な海原は繁栄の象徴といわれ、
穏やかな波は、平和な暮らしが続いていくという意味に繋がります。

穏やかで、水面がきらきらと輝くさざなみが、私には見えるようです。
そんなどこまでも続く波の重なりを想像すると、心が落ち着くのではないでしょうか。
気持ちの余裕が思いやりを生み、それが人から人へと続いていくといいなと、思わずにはいられません。