『立秋のころ』
体にこたえる暑さが続いていますが
本日8月7日
二十四節気の13番目である
「立秋」を迎え暦の上では
もう秋です。
手紙の時候の挨拶も残暑見舞いに
かわりました。
月遅れ盆とも重なり、
夏祭りが催される時期でもあります。
『暦便覧』によると
初めて
秋の気立つがゆへ
なれば也
とあります。
二十四節気ができたとされる
中国の内陸部では
涼しくなる時期そうですが
実際のところ
日本では
極まった暑さの向こうに
秋の「気配」を見つける、
といった感じでしょうか。
そしてこの立秋の頃の
七十二侯は
次のようになります。
初侯【涼風至】
(すずかぜいたる)
ふと感じる涼しい風にほっと一息。
耳を澄ませば
どこかから
風鈴の優しい音色が聞こえてくるよう。
次侯【寒蝉鳴】
(ひぐらしなく)
夕暮れ時のカナカナという鳴き声は
どこか憂いを感じ
ノスタルジックでもあります。
末侯【蒙霧升降】
(ふかききりまとう)
森に濃く立ち込める霧。
霧は秋の季語にもなっています。
春は霞、
秋は霧。
今年もお盆休みは
“おうち時間”を過ごすことに
なりそうですが
そんな時こそ
細やかな
季節の移ろいを感じて
心の豊かさに
繋げていきたいですね。