『 桜鯛 』




本格的なお花見シーズンがやってきました。

桜には様々な品種があって
私たちを楽しませてくれますが
この時期、
海の中にも“桜”が現れるのをご存じですか。

何だか謎かけみたいになってしまいましたが

そう、「桜鯛」です。

実は「サクラダイ」という
和名の種もいるのですが
今回お話しするのはもちろん真鯛。

桜の季節から初夏にかけ、真鯛は産卵期を迎えます。
体は婚姻色とも言われる桜色となり、
花びらが舞っているような斑点が
現れたりするそうです。


お正月だけでなく、長寿など様々な
お祝いに用いられる鯛。

16世紀頃の料理書「包丁聞書」には
“門出に用いる魚鳥”に挙げられています。

神前に供えられる魚として一般的にもなっている鯛。

赤い色は古くから神聖な色であり
特に華やかな桜鯛はおめでたい席に
出されてきました。


桜と鯛。
この組み合わせは進学や就職、昇進など
【新たな出発を祝う】のに大変ふさわしいですよね。
また、鯛の体の中には
「鯛の鯛」
と呼ばれる骨があり、この骨は
【厄除け】や【金運UP】のお守りになるそうです。

「鯛の鯛」はまさに鯛の形をしている骨なのですが
鯛は、その見た目の形自体も
縁起が良いとされているのがうかがえて、
大変おもしろいですね。

こうして桜鯛を調べてみると
あらためて季節を楽しむ感性や、
その土地、その時期に食べられるものへの
感謝の気持ちを大切にしたいと感じました。

ちなみに、秋に獲れる鯛は「もみじ鯛」と
呼ばれるそうですよ。
 
 
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