『大雪 熊蟄穴』
12月7日に二十四節気の第21番目
「大雪」(たいせつ)を迎えます。
本格的な冬の到来。
山間部だけでなく平野部でも雪が降る時期です。
「大雪」のころの七十二候は下記のとおり。
初候
【閉塞成冬】
(そらさむくふゆとなる)
気が塞がって冬らしい空、空気になるという意味です。
次候
【熊蟄穴】
(くまあなにこもる)
熊が冬眠のために穴に入ります。
末候
【鱖魚群】
(さけのうお むらがる)
鮭が群がって川を上ります。
鮭の遡上は産卵のためであり北国の風物詩のひとつです。
厳しい寒さの中でも鮭は春を迎える準備をしています。
ところで北海道のお土産としても有名な木彫りの熊。
鮭をくわえた堂々とした姿が印象的ですが
熊に縁起の良い意味はあるのか、
気になって調べてみました。
熊は生まれたとき、
手のひらにおさまってしまうほど小さな姿ですが
成長すると
人をはるかに上回る大きさに成長します。
このことから
【大きく育ってほしい】
【立派になってほしい】との
子供の成長を願う意味が込められるのだそうです。
さらに
【試練に打ち勝つ】
【合格祈願】
【魔除け・災難除け】
の意味をもつともいいます。
力強く生命力にあふれ、
厳しい冬を穴のなかでじっとこらえて春をむかえる熊。
そんな熊にふさわしい縁起の良い“想い”を知ることができました。