『ヒイラギ』




聞こえてくるクリスマスソング。

イルミネーションに彩られた街を急ぎ足で行き交う人々。

少し気持ちも高揚する、あわただしい季節です。


クリスマスの飾りつけに見られる「ヒイラギ」

濃いグリーンのギザギザとした葉に赤い小さな丸い実が
かわいらしく、おしゃれな植物ですよね。

ケーキのデコレーションとしてヒイラギのモチーフが
乗っているだけで、いつもとは違う特別感が感じられます。

このヒイラギは「セイヨウヒイラギ」という種類で

節分のとき
【魔除け】のアイテムとして見られる
日本の「ヒイラギ」とは別種だというのを
ご存じでしょうか。


日本の「ヒイラギ」は
モクセイ科モクセイ属。

10月から12月頃に小さな白い花を咲かせ
6月から7月に黒に近い紫色の実をつけます。

一方
クリスマスの
「セイヨウヒイラギ」は
モチノキ科。

春に花を咲かせ冬に赤い実をつけるのです。

英名は
「イングリッシュホーリー」
俗に
「クリスマスホーリー」
と呼ばれます。

花言葉は
【清廉】
【神様を信じる】
【不滅の輝き】など。


ヨーロッパでは
古くから【聖なる木】だった
ヒイラギ。

キリスト教でも
「キリストの足元から初めてはえた植物」と
いわれます。

ギザギザした葉や赤い実は
「キリストの苦悩」
「キリストの血」を表すとされます。

そしてクリスマスには
妖精などが悪いことをしないように
【魔力をもつ】
ヒイラギを飾りつけるのです。


日本のヒイラギとは全く別の植物なのに
人々が、どちらにも
【魔除け・邪気除け】の力を
見ていることは大変に興味深いと感じます。


クリスマスに慣れ親しんではいても、
知らないことが意外とあるものです。
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