『魔を滅する  豆まき』



37年ぶりだそうですが
今年は2月2日が立春の前日、
節分です。

季節が冬から春に変わる節目は二十四節気においても
一年の始まりであり
その昔、立春の前日は大晦日と同様、
年の締めくくりとして重要とされました。

〈季節の変わり目には鬼がやって来る〉

目には見えない悪しきもの、鬼。

宮中で身分の高い貴族が鬼に扮装した者を
追い払う儀式であった
「追儺」「鬼やらい」が
現代の節分に繋がっています。

元々、日本には「散供」と呼ばれる、
穀物を撒いてお祓いをし
場を清める行事があったそうです。

穀物には魔除けの力や霊力があるとされていたのです。

節分で撒く豆にも、その力が宿っています。

豆は「魔滅(まめ)」に通じ

「魔の目(まめ)」
つまり鬼の目に投げることで
魔を滅する、というわけです。

この時注意すべきは豆は必ず炒ったものを用いる
ということです。
市販されている節分の豆はきちんと炒られているので
安心ですが大切なポイントです。

拾い忘れてしまった豆から
芽が出るのは縁起が悪いとされ

また
「炒る」が
「(鬼を)射る」に
繋がるのだそうです。

さらに「陰陽五行説」によると鬼や大豆は「金」のグループに
入るそうですが
「金」は「火」によって力をなくすといわれ
豆に火を入れることで鬼を封じるという説もあるのです。


この炒った大豆を枡にいれ神棚にお供えしたものを
「福豆」と言い

福豆を日中に準備して鬼が来る夜に撒くのが
フォーマルな豆まきです。

豆まきは
楽しい行事でもありますよね。
笑顔にも魔を滅する力が宿ると信じます。

福豆と、笑顔で
見えない鬼を追い払いましょう。

そして最後、豆を食べるのもお忘れなく。
食べることで鬼退治が完了しますから。
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