『縁起が良い柚子』
中国が原産の柚子は飛鳥、奈良時代ごろに
日本に渡ってきたと推定されています。
本格的に栽培されるようになったのは
江戸時代で現在の京都や大阪、埼玉の一部地域に
限られていたようです。
今では高知県が国内生産量の半分を占め、
四国地方での栽培が盛んです。
さて、冬至には柚子湯に入る風習がありますが
どういった意味があるのでしょうか。
冬至は太陽が出ている時間が
一年で最も短い日。
神である太陽の力が
一番弱まる日であり
また同時に翌日から日が長くなる、
いわば太陽が新しく生まれ変わる日と
考えられていました。
これを「一陽来福」と言います。
運気を上昇させるこの一陽来福の日に
様々なしきたりが生まれたというわけです。
そのひとつが柚子湯。
上昇運を呼び込むために
柚子湯で身体を清めます。
柚子の様に、豊かな強い香りは
邪気を祓う力があるとされるからだそうで
「冬至に柚子湯に入ると
風邪をひかず冬を乗り越える」
といわれるのには
「冬至」と「湯治」をかけているだけではない、
そのような理由があったのです。
また
柚子=融通がきく
という縁起の意味もあります。
風水では丸くて黄色い実は
金運上昇を招くともいわれますし
柚子はこの時期是非
生活に取り入れてみたいアイテムです。