『柚子は何年』
想像しただけでうっとりするようなあの豊かで爽やかな香り。
丸くて黄色い、可愛らしい姿。
柚子が収穫のハイシーズンになりました。
古代から薬用や食用に愛用されている柚子。
柚子の最大の特徴である香りと色合いは
日本料理に欠かせないものであり
また癒しを与えてくれるアロマやボディケアのアイテムとしても
大変人気があります。
抗酸化作用があり免疫力を高めるといわれる
ビタミンCの含有量は柑橘類の中でも上位です。
柚子には肌の健康をサポートするだけでなく
免疫力アップとリラックス作用が期待されるのです。
まさに冬を乗り切る果実の優等生。
ところで「桃栗三年 柿八年」というフレーズを
聞いたことがありますか?
これを聞いて私が思い出すのは映画『時をかける少女』の
ワンシーンです。
その続きとして
「柚子は九年でなりさがる梨の馬鹿めは十八年」
と歌われます。
長年、私はそれを信じてきたのですが実は「〜柿八年」の続きには
様々な言い回しがあってわりと自由に作られているもののようです。
最もよくいわれるフレーズのひとつは
「柚子の大馬鹿十八年」で
これは『二十四の瞳』の作者である
壺井栄さんが頻繁に色紙に書かれていたそうです。
何事も成し遂げるまでは相応の時間、努力が必要だ
ということなのですが
実をつけるまで長い時間がかかるために
大馬鹿と例えられてしまった柚子。
しかし調べてみますと実際のところ、
健康をサポートし癒しを与えてくれる
市場の多くの柚子は、接ぎ木をして栽培するので
3〜10年で実がなるとのこと。
やはり柚子は優等生のようですね。