『福袋』
お正月のお楽しみの一つ、福袋。
このごろは事前予約で購入できる店舗も多くもう予約したよ、
という方もいらっしゃることでしょう。
衣料品、雑貨、食品。
最近では旅行など、体験型の“袋に入っていない”福袋もあって、面白いですね。
そもそも福袋、とは。
その誕生には諸説あるようです。
そのうちのひとつが江戸時代誕生説。
今日はその一説をご紹介いたします。
江戸時代に日本橋の越後屋という呉服屋が余った生地を袋詰めにした
「恵比寿袋」を販売しました。
また、
大丸屋でも商売繁盛を願う秋のえびす講や、お正月の売り出しで同じような袋を
販売し大好評だったとか。
その後この恵比寿袋が福袋と名前を変え、今につながっているという説です。
もともと福袋という名称は神社でいただいたお札や縁起物を入れる袋だとか、
大黒様が持っている袋の呼び名としても使われていたといいます。
ひょっとして商人たちは福袋に、恵比寿様と大黒様がタッグを組んだような
強力なご利益を期待していたかもしれませんね。
ちなみに大黒様の福袋には何が入っているのか。
こちらにもいくつか説があるのですが私が興味を持ったのはこちら。
「寿命」「人望」「清麗」「威光」
「大量(度量が広い)」「愛嬌」に
「裕福」 の説。
具体的に物質的なものはありませんがたいへんにありがたい福袋ではないでしょうか。
どんな時代でも人々が求めるものは本当はあまり変わらないのかもしれません。