『白露 セキレイ』





9月に入り1週間。
厳しい残暑のピークも越え
季節の移ろいに気付く瞬間がしばしば。
二十四節気では
9月7日から
15番目の
『白露』に入ります。

暦便覧には

陰気やうやう重りて
露にごりて白色となれば也

とあります。

夜の間に冷えた大気が
草花に朝露となって宿ります。


では白露の七十二侯を
みてみましょう。

初侯 【草露白】
(そうろしろし)

読んで字の如く
草に降りた霜が
白く輝く様子を表しています。

次侯 【鶺鴒鳴】
(せきれいなく)

身近なかわいらしい小鳥セキレイ。
見かけるとつい観察してしまします。


末侯 【玄鳥去】
(げんちょうさる)

玄鳥とはツバメのことです。
日本で繁殖した彼らが
越冬のため南の国へ渡っていきます。


次侯に登場するセキレイ。
実は
縁起の良い鳥といわれるのです。

イザナギとイザナミという神は
セキレイから
子孫を増やす方法を学んだと
されるからです。

セキレイを
【神の鳥】とする
地方もあり、

またあるところでは
【セキレイが家に巣を作ると
家が富む】
といいます。

セキレイは
吉祥のしるしです。

また中国では
雄雌が仲睦まじい様子から
「相思鳥」と
呼ばれるそうです。


小さくて動きにも愛嬌がある
セキレイが
神様の先生だったとは
意外性があって面白いですね。

今後すこし
見る目が変わりそうです。
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