『 桜餅 』




春の和菓子といえば思い浮かべるのが桜餅。

かわいらしいピンク色に桜の豊かな香り。
私も大好きなお菓子です。

桜餅には大きく分けて
“関東風”と“関西風”の二種類あるのですが
今日はそれぞれのルーツをご紹介したいと思います。


〈長命寺〉

関東風の桜餅はこちらの門前で売られたものが
始まりといわれます。

東京都墨田区にある長命寺。

江戸時代、この寺の門番
山本新六が売り出したそうです。

小麦粉や白玉粉などを生地にして焼いた薄皮に
小豆餡をのせて折るようにして巻いた形です。

長命寺は
将軍家光が軽い病になりここで休んでいた時
境内の井戸水を飲んだところ治癒したことから

その水を長命水と名付け、
寺の名前も長命寺と変えたといわれます。


〈道明寺〉

大阪府にある道明寺で作られたという
道明寺粉。
もち米からできています。
この粉を使った生地などで餡を丸く包んでいるのが
“関西風”の桜餅です。

道明寺は
594年、聖徳太子の発願によって
土師氏が創建した土師寺が前身といわれます。

平安時代には菅原道真の叔母が
この寺にいたそうです。

道真が左遷されると叔母は大宰府に向けて
ご飯をお供えしますが、

お供えを分けてもらった人々の間で、
このご飯が病を治すと評判がたち

考案され作られるようになったのが
道明寺粉のルーツだという一説があります。

そして
道真の死後、寺は道明寺と名を改められ、
明治に現在の場所となりました。


徳川家光の病を治したといわれる
長命寺。


菅原道真と大変ゆかりの深い
道明寺。


桜餅には
健康長寿や学業成就の
ご利益があるかもしれませんね。
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