『朝顔の文様』
本格的な夏を前に和装のお店などでは
かわいらしい浴衣がディスプレイされているのを
見かけます。
ストライプなどを取り入れた
どこかクールな印象の柄や
大正時代を意識したレトロなものも
人気があると聞きます。
また金魚や紫陽花など定番の柄も、長い間
愛されているだけあってとても素敵ですよね。
そんな浴衣の柄としても人気の高い
朝顔文様について今日は調べてみました。
朝顔は蔓(つる)を伸ばししっかりと
絡みつく植物ですよね。
そのことから
【相思相愛】
【かたい絆】を意味する
縁起の良い文様です。
また別名を
「牽牛」と言いますが
これは古代の中国でその種が薬として使われ
非常に高価であったため、
朝顔を贈られたときは牛を引いてお礼をした、
といわれるからだそうです。
平安時代に日本に伝わった朝顔。
江戸時代には
「牽牛花」という呼び名と
七夕の彦星(牽牛)が織姫と一年に一度
出会えたという話が結びつき
たいへん縁起の良い花とされました。
また
吉祥文様の中でもよく知られている
唐草文様。
唐草という呼称の植物ではなく
朝顔のような蔓草が絡んだようすを
図案化した文様です。
【生命力】の象徴であり
【繁栄】を意味します。
これを合わせてみると朝顔の文様には
【良縁】が
【固く結びついた絆となり】
【栄えていく】
という解釈もできるかもしれません。
因みに
朝顔全般の花言葉には
【固い絆】
【愛情】などが
あるそうです。
文様の意味とも重なりますね。