『日本橋 麒麟』
早いもので、四月。新年度を迎えました。
新入生や新入社員と思われる方々の姿を見ると、心の中でがんばれとエールを送ってしまいます。
さて
「スタート」の拠点として有名なのが日本橋。
江戸幕府が全国に通じる五街道の起点とした橋です。
1603年に木造でつくられ、火事で幾度も焼けるなど困難も経験し、
何度かの改修の後1911年(明治44年)に現在の姿となり
1999年には重要文化財に指定されました。
その年の4月3日に開通式が行われたことから
4月3日は「日本橋開通記念日」です。
私も何度か渡ったことがあり、たいへん美しい装飾が施されているため
いつも写真を撮ってしまします。
日本橋の装飾で有名なのは
橋=はし=84
8×4=32という語呂合わせから
32体あるともいわれる獅子、
そして何といっても麒麟でしょう。
麒麟は【泰平の世】に現れる神聖な幻の動物です。
鹿のような体龍のような顔、牛の尾に馬の蹄。
角を持つものもいますし
日本橋の麒麟には翼も生えています。
とても【強力な幸運】をもたらすと考えられ
【長寿】【子孫繁栄】【富裕】【歓喜】を与えるとされます。
また人間関係や仕事などの問題を穏やかに鎮めてくれる、【円満】の象徴とも。
おめでたいことの前に姿を見せる麒麟は
大変に優しく思いやりをもった聖獣です。
年度始め、初心に戻って他を慈しむ気持ちを持つことで
その先に幸運の麒麟が現れるのかもしれません。