七十二候『菊花開』|吉祥のレン公式オンライン

 

10月13日からは七十二候の一つ『菊花開』です。


菊花開とは、名前の通り菊の花が咲く頃を差し、各地で菊の展示や菊祭り、品評会が行われます。 

 

日本人にとって馴染みの深い、秋を象徴する菊。

その歴史は古く、中国から日本に渡ったのは、奈良時代中期ごろ。

江戸時代辺りから庶民にも広まり、明治以降は皇室を中心とした菊花会をきっかけに、菊花展や菊人形展が行われ、多くの人が楽しむようになりました。

重陽の節句(過去ブログ参照)もその一つですね。

また、重陽の日に摘んだ菊の花を乾かし袋に詰めた菊枕で眠ると菊の香りただよう寝心地に『夢に愛おしい人が現れる』『邪気を払う』という言い伝えがあり、女性から男性に贈られたそうです。

 

しかし、菊の花は葬送の花であったり、墓前に捧げる花というイメージを持たれている方、多いのではないでしょうか。

これは西洋の習慣が日本に入ってきたためなんですよ。

西洋において、菊は墓参の花。

この習慣の影響から、病気見舞いに菊の花を贈ることは、日本でも良くないとされました。

 

桜が日本の春を代表する花であるのに対し、菊は日本の秋を象徴する花でした。

決して葬送の花ではなかったのです。

 

天皇家の花やパスポート、日常でも様々な場面で見かける菊紋。

 

菊は現代でも愛される日本を象徴する花と言えるでしょう。

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