『しあわせの黄色い花』
一年で最も寒さが厳しいこの時期ですが
そんな中、見ごろとなる二種類の花について
今日はお話ししようと思います。
一つ目は「蝋梅」(ろうばい)です。
梅の字がついていますが紅梅などの梅とは植物学的な関連はありません。
中国原産で艶のある、まるで蝋細工のようなかわいらしい花をつけます。
蝋梅は梅、菊、水仙と同じく
【瑞祥植物】(おめでたい植物)であり
また梅、椿、水仙とともに
【雪中の四花】にかぞえられる縁起の良い植物です。
そして、そのすばらしい香りと黄色い姿から
【金運上昇】をもたらすともいわれます。
二つ目は「福寿草」。
日本には四種類の福寿草が自生しているそうです。
旧暦の正月
=現在の2月頃に咲き始めることから
「元日草」や「朔日草」の名ももつ
春を告げる花の代表です。
そのいかにもおめでたい名前には
【新春を祝う思い】が込められているとか。
江戸時代には春の訪れをいち早く知らせてくれる
という意味をもった
「福告ぐ草」という名前が使われていたといいますが
後に「寿」にかわり、花をつけている期間が長いこともあって
【長寿】の意味とともに「福寿草」の名が定着したとされます。
冷たい風の中、私たちに春の訪れを教えてくれる可憐な花たち。
黄色は元気をくれるビタミンカラーでもあります。
がんばった先には必ずいいことがあるよ、終わらない冬はないよ、と
私たちを応援してくれているように感じませんか。