早く、まっすぐ、美しく|吉祥のレン公式オンライン
春になり、スーパーに筍が並び始めます。(竹の産地・種類により、3月から5月ぐらいに収穫されるそうです)
今回は縁起物としての「竹」のお話です。
ー早く、伸びるー
成長のピーク時、中には一日で1mちかくも伸びることもあるという竹。
「筍」の字は「竹」と「旬」に分けられますが、「旬」は約10日間を意味し、
筍が10日で竹になってしまう(それぐらい早い成長)ことからこの字が作られたという説があるそうです。
この驚異的な特徴に、こどもの成長や、出世の願いが重ねられているのは、よく知られています。
ーまっすぐ、立つー
太陽に向かってまっすぐに。
そんな竹は、
天の恵みにあやかれることに重なります。
ー美しく、耐えるー
寒い季節でも、美しい緑色を保ち、
しなやかなために風にも負けず、
また病気にかかりにくく丈夫な竹。
広く根を張り、芽をどんどん出していく事から、子孫繁栄や、力強く育っていくように、という願いが込められています。
一番ハッとしたのは
縁起の意味そのものより、むしろ人々の想いでした。
現代と違い、産まれた子が丈夫に育つというのが決して当たり前ではなかった時代。
切実な想いを自然の大いなる力に祈る…
筍を食べるときは健康に大人になれたことに感謝をしながら、ありがたく頂こうと思います。