『 小満 』




まもなく、二十四節気の八番目
「小満」(しょうまん)です。
今年は5月21日から6月4日頃となります。

江戸時代に出版された暦の解説書ともいえる
暦便覧には

万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る

とあります。

様々なものが満ちてきて自然の力、
成長の力が充実してくるイメージでしょうか。


七十二侯をみてみますと

初候 【蚕起食桑】
かいこおきてくわをはむ


絹糸のもととなる繭を作る“おかいこさま”が
桑の葉をたくさん食べて成長する季節。

次候【紅花栄】
べにばなさかう
染料や油がとれる紅花の花が咲く頃。
末候【麦秋至】
むぎのときいたる

麦にとっての実りの季節。
麦の穂が黄金に輝きます。


蚕を育てる養蚕は人々の暮らしを支える
たいへん重要な産業で、養蚕が盛んだった土地では
蚕が無事に成長しよい繭が取れるのを
神社でお祈りしました。
蚕を食べてしまうネズミの被害を避ける為
ネズミが嫌う
【猫】
【蛇】
【ムカデ】
に縁起を担いだそうです。

蛇を使いとする弁財天や宇賀神も
養蚕の神様とされ、
また
毘沙門天の使いである
ムカデも信仰をあつめたとか。

いつもは福を“招く”猫も
おかいこさまにとっては
ネズミを“招かない”猫の
役目を担っていたのですね。
You have successfully subscribed!
This email has been registered
ico-collapse
0
最近見た
商品
ic-cross-line-top
Top
ic-expand
ic-cross-line-top