『ツバメ、旅立ちの季節』|吉祥のレン公式オンライン

 

4月中旬に当店のコラムでも、
「春告鳥」といわれるツバメについての記事があげられていて、
ツバメが巣を作った家は縁起が良い、というお話をさせていただいていますが、それからもうすぐ5か月。
日本で子育てをしたツバメと、巣立った若鳥が、南の国へと渡っていく季節がやってきます。

季節をあらわす七十二候では
9月17日からまさに「玄鳥去(つばめさる)」に入ります。

春に軒下に巣を作り、産まれた雛にエサを与える様子は微笑ましく、毎年楽しみに観察される方も多いかと思いますが、
その後、巣立ちをしたツバメたちがどうしてるのか、気になったことはありませんか?

幼いツバメたちは巣を出たあと、
川など水辺の葦原や樹木に集まってきて、さながら寄宿生活のように集団で暮らし始めます。
その後、その集団に妹、弟鳥たちが加わり、子育てを終えた親鳥たちがやってくるのです。

以前、私が住んでいたマンションからは、夕方になるとグルグルと大集団で飛ぶ若ツバメの姿が見られたのですが、
その様子を家族に伝え、もうすぐ秋が来るね、などと話しをしたものです。

そうして、時期が来ると親鳥たちが旅立ち、
その年に産まれたツバメは、渡りに耐えうる体力と技術を身につけた者から南の国へと向かうそうです。

秋になると姿を消し、春には必ず戻ってくるツバメは、昔の人々にも神秘的に映ったでしょう。
一説によると、船乗りたちが航海から無事に戻るという願いを、ツバメの姿に重ねたそうです。

ツバメモチーフのものを、旅のお供に身につけたり、転勤などで新しい地に向かう方に贈ったりすると、幸運が訪れるかもしれませんね。


燕はやかへりて山河音もなし
          (加藤楸邨)

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