• 『春財布』

    『春財布』
    財布を購入して使い始めるには 春が良いと聞いたことはありませんか。 「春財布」を 「張る財布」とかけて、 金運上昇の縁起を担ぎます。 暦の上で春は立春から立夏の間ですが 春財布の時期というのには、諸説あるようです。 実際は4月からの新生活に向けて そろそろ春財布の購入を 検討される方が多いのではないでしょうか。 調べてみますと、春財布の購入や使用はじめに 特におすすめ、といえる日が 今年の3月中には3回あることが分かりました。 それは縁起の良い日が複数重なり かつ、仏滅などの「不成就日」を避けた日と なっています。 それが以下の3日です。 【3月7日】 〈一粒万倍日〉 〈寅の日〉 【3月19日】 〈一粒万倍日〉 〈寅の日〉 【3月31日】 〈一粒万倍日〉 〈寅の日〉 〈天赦日〉 「寅の日」 金運によいとされます。 黄金色のトラは金運を象徴するといわれ 出たお金が戻るとも。 弁財天と縁のある巳の日も 金運UPによいとされますが 今年3月中の巳の日は 不成就日と重なっています。 「一粒万倍日」 一粒のモミが稲穂になる事に由来し 良い事を始めるのに吉日とされます。 「天赦日」 天が万物を赦す日で 何をするにも良いとされる 貴重な吉日です。 いかがですか。 縁起の意味を知っていると 春財布を選ぶ際の楽しさが より高まりそうですよね。
  • 『菱餅に込められた願い』

    『菱餅に込められた願い』
    桃の節句、雛祭り。 雛人形にお供えするものといえば菱餅です。 地方によって違いはありますが多くは 赤(桃色)緑白の三色のお餅を ひし形に重ねてあるもの、ですよね。 菱餅のルーツには様々な説があるそうですが その内のひとつが中国にあります。 水草の種子である「菱」の実で作った餅に、 春の七草のひとつでもある 「御形(ごぎょう)」を入れたものを、 桃の節句の起源ともいわれる「上巳節」に食べたとのこと。 繁殖力が強く、刺を持つ菱の実には 「長寿」や「子孫繁栄」「厄除け」の意味があり 御形は別名「母子草」と呼ばれ 「母子の幸せ」の願いが込められたといいます。 これが日本に伝わり「母子草」にかわって 春の薬草でもある「よもぎ」が 用いられるようになったそうです。 よもぎは「健康」を願うものであり その強い香りから「邪気を祓う」といわれます。 江戸時代初期、菱餅はこの菱の実の白い餅と よもぎの草餅の二色だったのが 明治時代にクチナシなどで色付けされた 赤い(桃色)餅が加えられ三色になったようです。 春の情景も表す三色。 上記も振り返りつつその色について 次にまとめてみましょう。 【赤(桃色)】 桃の花。 桃は神聖な木であり、不老長寿をあらわす。 赤は魔除けの力があるとされる。 【緑】 新緑。 健康、健やかな成長。 よもぎには厄除けの意味も。 【白】 純白の雪。 菱の実には子孫繁栄、長寿などの 意味がある。 実際、種子や薬草には血圧を下げたり 解毒作用があったりすることから 昔の人々の知恵が菱餅にいかされていた ともいわれます。 雛人形は女の子の身代わりとなり 厄災を引き受けてくれるもの。 そんな人形への敬意のしるしであり、 子どもへの愛情のしるしが菱餅といえるでしょう。
  • 『豊かさを表す雀』

    『豊かさを表す雀』
    日本全国に分布し一年中私たちの身近にいる雀。 清少納言も心ときめきするもの、として 「雀の子飼い」を挙げるなど昔から 親しみを持たれている鳥です。 この雀に縁起の良い意味があるのを ご存知でしょうか。 寒い中、羽根に空気を含ませて フワフワと丸くなり寒さをしのぐ姿。 たいへん可愛らしいこの様子を「ふくらすずめ」と言い 「福良雀」「福来雀」と書いて「豊かさ」の象徴とされます。 帯の結び方に「ふくらすずめ」 という結びがあることでも知られますね。 慣用句の「竹に雀」は取り合わせの良いものの 例えですが この竹・笹と雀のモチーフは上杉氏や伊達氏などの 家紋にも用いられています。 常緑で、 根を深く広く張る竹(笹)と雀の組み合わせは 「子孫繁栄」や、「一族の繁栄」を 表すといわれます。 「厄をついばむ」「家内安全」「富・豊かさ」を 意味する雀。 特に、突然変異で生まれる白い雀は 古くから端鳥とされ、たいへん神聖なものであり 特別な縁起物とされてきた歴史があるそうです。 また、 「雀は鳳凰の雛である」 そんな言い伝えもあるようです。 鳳凰は人をよくみて、善人だけに 祝福を与えるといいます。 雀はいつも私たちの行いを 見ているのかもしれません。 ところで 私が子どもの頃自宅にいると 雀が台所の窓から入ってきて 白飯をついばんで去って行く という出来事がありました。 とても印象に残っていたので大人になってから、 何か意味があるのか調べてみました。 すると、雀が家に入ってくるのは 縁起が良い兆しとのこと。 今、雀の数が減っていると聞きますし 実際私もそう感じます。 住環境なども考えると部屋に雀が入ってくる なんてことにはこの先遭遇しないかもしれません。 雀は人里に暮らす小鳥です。 雀のくらしを考えることは 私たちの未来を考えることに 繋がるのではないでしょうか。 雀があらわす 「豊かさ」の縁起の意味を改めて考えてみたいですね。
  • 『雪どけの頃 雨水』

    『雪どけの頃 雨水』
    季節の移ろいを二十四に分けた二十四節気。 立春から始まり二番目の節気が 「雨水(うすい)」です。 今年は2月18日から3月4日までが その節気にあたります。 雪ではなく雨が降るようになり、 雪どけが始まります。 暦便覧には 「陽気地上に発し  雪氷とけて  雨水となればなり」 と記されています。 寒さも峠を越えて梅が咲き、 鶯の鳴き声が聞こえてくる地域もある 時期。 昔から「雨水」は農耕を始める目安とも されてきたそうです。 また、地域によってはこの日に 雛祭りの支度をすると良いともされるところも。水が豊かになってくる「雨水」の日に 雛人形を飾ると良縁に恵まれるという説があり これは雛人形が厄を人形に移して 川に流したという風習に由来しているから、 とか 豊穣をもたらす水神の弥都波能売神が 子宝や安産の信仰を集めたことと 結びついたため、など諸説あるようです。 とはいえ 雛飾りを出す日というのは具体的にルールがあるわけでは ありません。 立春から2月の中頃に飾る方が多いと聞きます。 大切なのは気持ち、ですね。 さて この「雨水」の期間をさらに細かく分けた 七十二候でみると •土脉潤起(2/18-) 雨が降り 土が湿り気を含む •霞始靆(2/23-) 霞がたなびき始める •草木萌動(2/28-) 草木が芽吹き始める となります。 土の匂いを感じるような、 じっと耐えていた生命が瑞々しいそのエネルギーを 膨らませるような、 そんなイメージがしてきませんか。 春の日差しが雪をとかすように、 命の息吹を感じる空気をいっぱい吸い込んで 心の中の凝り固まったものも 潤して、 温めて、 ほぐしていけたらいいなと思います。
  • 『春告げる鳥、鶯』

    『春告げる鳥、鶯』
            春が来たことを教えてくれるホーホケキョという美しい鳴き声。 本州の平地では早春ごろに聞かれるようになります。 ウグイスはオオルリやコマドリと共に日本三鳴鳥に数えられるなど 昔から人々に愛されています。 春を知らせるものは縁起がよいとされることが多いですよね。 「春告鳥」という別名を持つ鳥ウグイスも 縁起の良い鳥といわれます。 姿が見えなくても、その鳴き声を聞くだけで 「幸運が訪れる前兆」なのだそうです。 神社仏閣で聞こえる鳴き声は特に良いという説もあります。 神社仏閣という、そもそもエネルギーがある場所であることと ホーホケキョが法華経につながると言われるからです。 また、ふたつの取り合わせの良いもの、調和のとれているもの、絵になるものの例えとして 「梅に鶯」があります。 数多くの歌にも詠まれていますよね。 花の蜜を吸いにメジロが梅の木に来ているのを 見ることはしばしばありますが ウグイスが梅の木にとまっているのを 実際見ることはあまりないかもしれません。 しかし、「梅に鶯」という縁起が良いものどうしの 組み合わせは人々の心を明るくし、春らしく大変美しいものですよね。 私は奈良の梅園で「梅に鶯」に遭遇したことがありますが まるっとしたウグイスが大変かわいらしくて、 癒されたのを覚えています。 今思えば貴重な姿だったのだなと感じます。 三日月や ふわりと梅に鶯が (小林一茶)
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