『豊かさを表す雀』




日本全国に分布し一年中私たちの身近にいる雀。

清少納言も心ときめきするもの、として
「雀の子飼い」を挙げるなど昔から
親しみを持たれている鳥です。

この雀に縁起の良い意味があるのを
ご存知でしょうか。

寒い中、羽根に空気を含ませて
フワフワと丸くなり寒さをしのぐ姿。

たいへん可愛らしいこの様子を「ふくらすずめ」と言い
「福良雀」「福来雀」と書いて「豊かさ」の象徴とされます。

帯の結び方に「ふくらすずめ」
という結びがあることでも知られますね。


慣用句の「竹に雀」は取り合わせの良いものの
例えですが

この竹・笹と雀のモチーフは上杉氏や伊達氏などの
家紋にも用いられています。

常緑で、
根を深く広く張る竹(笹)と雀の組み合わせは
「子孫繁栄」や、「一族の繁栄」を
表すといわれます。

「厄をついばむ」「家内安全」「富・豊かさ」を
意味する雀。

特に、突然変異で生まれる白い雀は
古くから端鳥とされ、たいへん神聖なものであり
特別な縁起物とされてきた歴史があるそうです。

また、
「雀は鳳凰の雛である」
そんな言い伝えもあるようです。
鳳凰は人をよくみて、善人だけに
祝福を与えるといいます。

雀はいつも私たちの行いを
見ているのかもしれません。


ところで
私が子どもの頃自宅にいると
雀が台所の窓から入ってきて
白飯をついばんで去って行く
という出来事がありました。

とても印象に残っていたので大人になってから、
何か意味があるのか調べてみました。
すると、雀が家に入ってくるのは
縁起が良い兆しとのこと。

今、雀の数が減っていると聞きますし
実際私もそう感じます。
住環境なども考えると部屋に雀が入ってくる
なんてことにはこの先遭遇しないかもしれません。

雀は人里に暮らす小鳥です。
雀のくらしを考えることは
私たちの未来を考えることに
繋がるのではないでしょうか。

雀があらわす
「豊かさ」の縁起の意味を

改めて考えてみたいですね。
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