『立冬』
一年を24の節目で分けた二十四節気。
11月7日19節目の節気「立冬」になりました。
立春や立夏、立秋からも分かるように
「立」は新しい季節へと切り替わることを意味します。
暦の上では冬に入りましたね。
江戸時代の『暦便覧』には
「冬の気立ち 初めていよいよ 冷ゆれば也」
とあります。
木枯らしが吹いて冬の気配を感じるようになります。
節気をそれぞれ、さらに三つに分けた七十二侯を
みてみましょう。
初侯【山茶始開】(つばきはじめてひらく)
ここでは“つばき”と読まれますが、
サザンカのことです。
子供の頃、誰もが口ずさんだであろう
焚火の歌にも登場しますね。
花言葉は「困難に打ち勝つ」だそうです。
次侯【地始凍】(ちはじめてこおる)
朝晩の冷え込みが厳しくなってきて霜柱がみられることも。
末侯【金盞香】(きんせんかさく)
ここでいうキンセンカは菊科のキンセンカではなく
スイセンのことです。
昔、中国でスイセンを
「金盞銀台」(きんせんぎんだい)と呼んだことに由来します。
金盞とは金杯を意味し、スイセンの花の姿を
銀の台に黄金の杯が、のっている形に見立てたのです。
立冬は季節の変わり目。
体調はもちろん、寒い季節に向けて暮らしも整えていきましょう。