『 百花の王 牡丹 』




豊年の兆しとなる花、おめでたい花のことを
「瑞花」(ずいか)といいます。
晩春から初夏に花を咲かせる牡丹も瑞花として
人々に好まれてきた花です。

枕草子にも登場するなど多くの芸術家、歌人に愛され

文様としても着物や器、家具など様々なものに描かれてきました。


原産地は中国。
元々は薬用として利用され、根の皮は漢方薬の原料となります。

牡丹の「丹」には
【不老不死】
をもたらす「仙薬」の意味があるといわれるのもうなずけます。

牡丹は
【幸福】
【高貴】
【富貴】などを象徴し

【不老長寿】の意味も持つのです。


牡丹にはたくさんの別名がありますが
【百花の王】という名は豪華な牡丹に
ぴったりではないでしょうか。

【唐獅子牡丹】が
描かれている美術品を見たことはありませんか。

「百獣の王」と「百花の王」の組み合わせは
大変縁起がよいとされるのです。

獅子が唯一恐れている体内に住む虫。
獅子の命を奪うとされるこの虫は牡丹の花の夜露にあたると
死んでしまうため獅子にとって、牡丹の側が
【安らぎの場所】
なんだとか。

先日、とあるお庭で牡丹が咲いているのを見ましたが
百花の王のパワーをいただいたような気持ちになりました。

牡丹は華やかなだけでなく包容力のある花なのだと
感じますね。
You have successfully subscribed!
This email has been registered
ico-collapse
0
最近見た
商品
ic-cross-line-top
Top
ic-expand
ic-cross-line-top