『富士山の日』
2月23日は天皇誕生日で祝日ですが
2(ふ)2(じ)3(さん)で「富士山の日」でもあります。
1996年に「山の展望と地図のフォーラム」が制定。
そして山梨県河口湖町が2001年に、静岡県が2009年に制定しています。
山梨、静岡の両県では富士山の豊かな自然・美しい景観、
富士山に関する歴史・文化を後世に引き継ぐことを目的として
「富士山の日」を定めているそうです。
日本人にとって山はご神体として崇め、信仰する対象でもあります。
雄大で荘厳な富士山も古の時代から信仰を集めてきた山です。
富士のふもとにあり、山頂にも奥宮がある富士山本宮浅間大社は
富士山信仰の広まりとともに全国に祀られた浅間大社の総本宮といわれます。
主祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)です。
【家庭円満】【安産】【水徳】などの神様で
【火難消徐】【農業】【漁業】【機織り】などの守護神でもあります。
名前に花を持つ女神さま。
命を生み出す女性の神秘性や力強さ、包み込むような包容力を
富士山から感じられる気がします。
富士山はまさに日本の国にとって母なる存在なのかもしれません。
雪を纏う季節は青空とのコントラストで末広がりの稜線が際立ち
尊さと縁起の良さが一層高まっているように感じられます。
また2013年に富士山は
信仰の対象と芸術の源泉として世界文化遺産にも登録されました。
母なる山の美しい姿を見る時、
日本の誇るべきこの風景をこれからもずっと守り続けていかなければと
思わずにはいられません。