『処暑のころ』
『処暑のころ』
厳しい残暑が続いていますが一時の猛暑に比べると
いくらか過ごしやすくなり過ぎ行く夏を感じます。
8月23日暦では二十四節気の14節目「処暑」(しょしょ)を迎えます。
9月8日が次の二十四節気「白露」となりますから
それまでの約半月が処暑の期間になります。
江戸時代に出版された暦の解説書『暦便覧』には
陽気とどまりて初めて退きやまむとすれば也
と説明されています。
暑さが峠を越えるという時期です。
ではこの処暑のころの七十二候をみてみましょう。
初候 【綿柎開】(わたのはなしべひらく)
綿の柎が開き、ふわふわの綿毛が顔を出しますます。
次候【天地始粛】(てんちはじめてさむし)
厳しかった暑さがやっと落ち着き始める頃。
日中はまだまだ暑いですが時折秋の空気を感じます。
末候【禾乃登】(こくものすなわちみのる)
稲穂の穂先が実ってきます。
ただ、台風もやってくる時期に気をつけなくてはいけません。
今年の東京の夏は猛暑日の日数も観測史上最多となりましたし
私としてはなかなか夏を楽しむ余裕がありませんでしたが
去りゆく夏を五感で感じ、体と心のリズムを整えて秋を待ちたいと思います。