『今日も麦茶を飲む』
厳しい残暑。
家に帰って一息つくとき冷やしておいた麦茶を飲む。
麦茶が体に染みわたるようです。
一般的に麦茶は大麦からつくられます。
大麦は縄文時代末から弥生時代のはじめ頃に日本に伝わったといわれます。
そして平安時代には大麦を焙煎し、粉にしたものを湯にとかして飲んでいたようです。
現在の麦茶ともかなり似ていますよね。
江戸時代になると麦茶は「麦湯」とよばれ庶民にも親しまれました。
この頃は煎茶がまだ高価だったこともその理由のひとつでしょう。
江戸後期には「麦湯店」も出て
麦湯と甘味を一緒にいただくなどにぎわっていたようです。
このように昔から親しまれている麦茶の特徴といえばその香ばしい香りと癖のない味。
苦味の成分でもあるカフェインやタンニンを含んでいないため、小さな子供さんにも安心です。
またカリウムの利尿作用により体にたまった熱が排出され、
香り成分のアルキルピラジンは血液の流れを良くし、
アミノ酸のGABAは血圧を上昇させる物質の分泌を抑えるといわれます。
ちなみに麦の穂は【豊作】や【成果】を象徴し、
中国では「大麦」と「大売」の発音が同じであることから【商売繁盛】をあらわすといわれます。
大麦(花麦)の花言葉は【富】【繁栄】【希望】など。
麦茶は夏にぴったりですが
むしろ一年中飲みたい飲み物ともいえるのではないでしょうか。