『てぬぐいのこと』|吉祥のレン公式オンライン
普段からてぬぐいを愛用しているという方は多いのではないでしょうか。
私もそのひとりです。
今年はてぬぐいでマスクを作られた、というお声もしばしば聞かれますよね。
てぬぐいの使用例は実に多種多様。
江戸時代には、手拭き、日除け、寒暑避け、前掛け、おしめ、暖簾、医療用品…
ざっと挙げても生活必需品だったことがうかがえます。
てぬぐいの歴史を手繰ると
神事の装身具や、儀礼においての被り物、また神仏を掃除するものとして使われていたそうで、
先に述べたような様々な用途に使われるようになったのは江戸時代になってからでした。
元々は神聖な場面で使われたものであり、身分の高いひとが持つ貴重なものだったようです。
しかしやがて、江戸時代に国内での綿花の栽培がひろまると、綿織物も普及し、てぬぐいも庶民の間で広く使われるようになりました。
お年玉など、節句には縁起物として配られたりもしました。
てぬぐいに縁起の良い柄が描かれているのは今でも定番ですよね。
子供の健やかな成長を願う麻の葉、
繁栄の象徴とされる青海波、などなど。
実用的に、そして手軽に「意味」や季節を取り入れられるのも、てぬぐいの魅力ではないでしょうか。