『二十四節気 夏至のころ』
先週の火曜日に夏至を迎え
二十四節気も第10となりました。
当店のコラムでも時々書かせていただいているこの「二十四節気」ですが
はじめて聞く方も多いと思いますので改めて説明いたしましょう。
「二十四節気」とは一年を4つの季節に区切り、
それぞれをさらに6つに分けた暦のようなものです。
本来、中国の黄河中下流域にある平原を中心としたあたりの気候が元になっているので
少し日本の季節感とは違いを感じるところもあるようです。
24つの節気にはそれぞれ名前があり、第1が「立春」
その立春から数えて10番目が「夏至」
第24で「大寒」となり「立春」に戻ります。
また
「二十四節気」をさらに各3つずつ区切ったものを「七十二候」といい、
季節の特徴を細かく知ることができます。
今は「夏至」のころで、その「夏至」の期間の七十二候は下記のようになっています。
【初候】6月21日~25日ごろ
「乃東枯」(なつかれくさかるる)
ウツボグサが枯れるころ。
これからまぶしい季節が来るというのに枯れていく花。
せつない想いが寄せられているようです。
【次候】6月26日~30日ごろ
「菖蒲華」(あやめはなさく)
アヤメの花が咲くころ。
【末候】7月1日~6日ごろ
「半夏生」(はんげしょうず)
カラスビジャクが生えるころ。
この時期に入る前に田植えを終わらせたほうがよいといわれます。
二十四節気や七十二候をみると
古の民たちは季節の移ろいをとても細やかに観察し、
自然の声をきいて農作業の基準としていたのがうかがえます。
人もまた自然の一部。
この当たり前のことを忘れてしまってはいけないなと
あらためて考えます。